ステンレスVSジンダイ、あなたはどっち?
新築でもリフォームでも、
「キッチン(天板)は、ステンレスより人造(人工)大理石が良い。」
と、憧れを持つ方が多いです。
あなたは、どちらがお好みですか?
打合せの時、ショールームにご案内した時、必ず受ける質問があります。
「ステンレス(天板)と人造(人工)大理石(天板)、どちらが良いですか?」
ですから、ステンレスと人造(人工)大理石のメリットデメリットについて考えてみたいと思います。
ぜひ、キッチンの天板選びの参考にして下さいね。
こんにちは!
新築注文住宅、リフォーム(増改築)で、あなたの期待に応えます。
自然素材で木の家造り、茨城県つくば市のヒダモク三代目、
快適住宅アドバイザーの肥田です。
国内の主要な住宅設備機器メーカーのキッチンの場合、天板は、
ステンレス製か人造(人工)大理石製の2つに分かれています。
以前と比べて、人大天板のキッチンは価格もリーズナブルになり、
大理石天板を選ぶ方が増えてきました。
□ステンレスのメリットは?
・水や熱、錆に強い。
・汚れに強い
・衛生的で臭いもつかない
・流し(シンク)とのシームレスな接合
・人(造・工)大(理石)天板に比べて経済的
などが挙げられます。
□ステンレスのデメリットは?
・無機質な雰囲気、高級感に劣る
・経年変化で光沢が無くなる
・「もらいサビ」が付きやすい。などでしょうか。
人大(ジンダイ)の高級感や風合いと比べると、
ステンレスは好き嫌いの好みの違いが出てきます。
また、ステンレス自体は錆びにくい素材ですが、
鉄の中華鍋などを天板やシンクに長時間放置しておくと、
鍋の錆などが付着して錆が発生してしまうことがあります。
もらい錆が付くと錆を取るのが大変なので、注意が必要です。
次に、人造大理石(人工大理石)です。
私たち建築に携わる人間は、通称「ジンダイ」と呼んでいます。
見た目が大理石のように高級感のある天板のことですね。
ちなみに「ジンダイ」には、人造大理石と人工大理石があります。
この二つの大理石、実は似て非なるものです。
どう違うかというと、
・人造大理石:天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めた半人工素材。
・人工大理石:アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材。
です。
国内主要メーカーでは、
TOTOやLIXILなど多くの主要キッチンメーカーが人工大理石です。
タカラスタンダードとトクラスは、人造大理石のようですね。
なお、人工大理石ですが、
ポリエステル製よりもアクリル製の方が汚れに強く、耐候性・耐衝撃性に優れているようです。
その分、価格もアクリル製の方が高価です。
メリット・デメリットは、人造も人工もほぼ同じです。
□人大(ジンダイ)のメリットは?
・色やデザインが豊富。
・インテリアになじみやすい。
などが考えられます。
人大の魅力は多彩なデザインです。
石目調、砂目調のデザインやマットでツルツルな質感まで、色・デザインともに種類が豊富です。
だから、キッチンやダイニングのインテリアに合わせやすく、
「オシャレなキッチン」をつくることが可能です。
□人大(ジンダイ)のデメリットは?
・熱や液体のシミで変色を起こす。
・固くて重たいものを落とすと、天板が割れることがある。
・経年変化と紫外線の影響を受けて変色する。
・傷がつきやすい。
・鍋など放置しておくと「もらい錆」がつく。
・燃える。
などが考えられます。
人造(人工)大理石は、時間の流れと共に、紫外線の影響を受けて変色します。
紫外線は太陽光だけでなく照明器具の灯りにも紫外線があります。
ホワイト系の天板なら、若干黄ばんでいきます。
濃色系は、クレンザーなどで磨くとうっすら白く変色することがあります。
研磨して汚れを落とすお手入れには注意が必要です。
ステンレスも同じですが、年数を経るごとに細かい傷がつき、
素材の中に汚れを残してしまいやすくなります。
変色もそうですが、長く使うと汚れなどが目立ちやすくなるので注意が必要です。
もらい錆については、
ステンレスにせよ人造大理石(人工大理石)にせよ、
使用した鍋をキッチンの天板やシンクに長時間そのまま置かないようにしましょう。
また、人造(人工)大理石は燃えます。
不完全燃焼により一酸化炭素等の有毒ガスが発生します。
万一火災が発生し、天板に火がうつった際は非常に危険です。
ご注意下さい。
いかがでした?
ステンレスと人造大理石の天板のメリット・デメリットについて
お分かりいただけましたでしょうか。
我が家に合ったキッチンを選ぶには、
ステンレス、人造(人工)大理石、それぞれの特長をよく知る事が第一歩です。
参考にしていただければ嬉しいです。
いまや、お宅に使うキッチンや浴室の色や柄まで、
カタログやネット画面で確認できる時代です。
しかし、
契約前にキッチンやお風呂などの水周り設備機器は、
必ずあなたの目で見て、触れてから決めるべきです。
毎日使う場所ですから、「人大にすれば良かった。」
なんて後悔して欲しくありません。
ご自身で確かめられた方ほど、納得して決断します。
納得は満足の第一歩です。
だからヒダモクでは、オーダーメイドキッチンや、お施主さん支給など以外は、
住宅設備機器は、ショールームなどで必ず確認いただくようにしています。
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