テンカン? or ジンカン?
猛烈な台風21号の影響を懸念して、上棟日を3日順延したお住まい。
上棟に備え土台を設置した時のこと、
土台の設置をずっと見ていたご主人。
骨太の桧の土台と、現場に漂う桧の芳香にご満悦のご様子。
作業も終わり片付けをしていると奥様から質問がありました。
「これ(土台)、所々が割れているけど大丈夫なの?」
「ご安心下さい。大丈夫です。」と私。
ヒダモクのつくる家の土台に「割れ」があるのには大切な理由があるのです。
こんにちは!
新築・注文住宅、リフォーム(増改築)で、あなたの期待に応えます。
自然素材で木の家造り、茨城県つくば市のヒダモク三代目、
快適住宅アドバイザー&ホームインスペクター(住宅診断士)の肥田です。
いまの木造住宅の建築材料として用いられるのは、大きく分けて3種類あります。
人間に例えるならサウナで急激にダイエットした、人工乾燥材
(木材業界では通称「ジンカン」と呼びます)。
人工乾燥させた木片を重ね合わせて接着した、構造用集成材。
長い時間をかけて、じっくり乾燥させた、自然(天然)乾燥材
(木材業界では通称「テンカン」と呼びます)。
いまの木造住宅の土台の約9割は、人工乾燥材(約7割)と構造用集成材(約2割)が用いられていると推察します。
でも、
ヒダモクの標準仕様の土台は、自社の倉庫でじっくり乾燥させた桧の自然乾燥材を用います。
ヒダモクが自然乾燥の土台にこだわるには、こんな理由があります。
◎ジンカン(人工乾燥材)とは
高温式の蒸気乾燥法で乾燥させた木材です。
乾燥炉内を100℃以上の高温多湿に保ち、サウナのような環境で、表面を加湿しながら乾燥させますから、
「表面割れ」が起こりにくく、芯に近い部分までしっかり乾かすことができます。
半年、1年という時間を要する自然乾燥材に対して、
乾燥時間も1週間程度と早く、しかも、「表面割れ」も防げるので、
日本においては、この乾燥法が最も一般的で、木材市場の大多数を占める様になってしまいました。
その反面、芯に向かい縮むために「内部割れ」が発生します。
それは、高温のため水分と一緒に油分も抜けてしまうことが原因です。
油分が抜けてしまうということは、木材本来の色、艶を失うことです。
耐久性や耐蟻性など油分に含まれている有効成分を捨ててしまっているのです。
◎テンカン(自然乾燥材)とは
和室の柱など「見える木材」に用いる一番良い材が、自然(天然)乾燥材です。
時間をかけて乾燥させているので、水分だけが抜けて油分が残っているので、
味わい深い艶を醸し出し、色もキレイです。
そして、木、本来の香りを楽しむことができます。
元々、山に生えている立ち木の状態での杉や桧の含水率(木が含む水分量)は150%以上あります。
木を伐採するとこの水分が徐々に抜けて、この乾燥につれて縮んでいきます。
自然乾燥材の場合、1年程度乾燥させると、含水率は15%程度になります。
野菜は乾燥させると縮むだけですが、木材の場合は縮むと「割れ」が発生します。
ですから、見える柱などの場合、「背割り」といって、最初からある一面に切込みを入れて
他の三方向に「割れ」が生じないようにします。
◎テンカンとジンカンは似て非なるモノ
同じ乾燥材でも、乾燥方法でずいぶん違う製品になります。
木材商三代目、30年以上木に触れている私からすれば、その違いは歴然です。
仮に同じ「木の家」をつくったとしても、
色、艶、香りなど自然乾燥材の良さは人工乾燥材のそれとは比べ物になりません。
更に、
桧の自然乾燥材の赤身の部分に多く含まれる油分には、
シロアリに食べられにくい成分が含まれていて、
防蟻剤を塗ったり注入したりするより高い効果が見込めます。
それはこれまでの木造住宅が証明しています。
仕事柄、戦前に建てられた古民家のリフォームをさせていただくことがあります。
ほとんどの家でシロアリ被害が確認できます。
しかし、自然乾燥材しかなかった時代に建てられた住宅の土台はヒノキやケヤキの赤身です。
その為、芯の部分は蟻害や腐食もせず残っています。
自然乾燥土台の耐久性耐蟻性の証明以外に他ならないと思います。
しかし、戦後に建てられた防腐剤注入土台などが用いられた住宅をリフォームすると、
土台にはシロアリ被害や腐朽が進み、土台が溶けてなくなっている現場もあります。
防蟻防腐工事をしても、その薬効は表面だけで、揮発しますから効果は5年~10年です。
薬効が切れた場合、再び防蟻防腐工事が必要になります。
人工乾燥材を用いた住宅の場合、戦後に建築された住宅の土台と同じような事が起こる恐れがあります。
自然乾燥させたヒノキの赤身に含まれている油分は半永久的に効果を発揮します。
だから、ヒダモクの標準仕様土台には、自然乾燥材のヒノキを用いているのです。
ヒダモクは、つくば市を中心に、
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