「木の家は温かい」 家は、次なる自分のベースキャンプ
新しい家に入って3ヶ月。朝7時には差し込む日差しの中、
お茶を飲む等して、穏やかな一日の暮らしがスタートしています。
【心と体が安らぐ家って何だ?】
2年前、家を建てたくとも相談する人のいない私は、娘と共に住宅展示場に行くことにしました。
「○○の木」(原文は実名)と銘打った家は、合理的な設計で、確かに「木」は使われていましたが、
窓もドアも小さくて閉塞感があり、ビジネスホテルの空気と同じ感じがしました。
次の家は、外装が端正な「和」で、とても惹かれたのですが、玄関から上がった途端、
フローリングの堅さと冷たさに、体が拒絶反応・・・
その後、5~6棟見学しましたが、
「自分の体に合わない既製服を着させられる様な家は選びたくない」という想いが残りました。
見学の結果、私が欲しいのは、
① 光と風がいっぱい入る家 ⇒ 木の家
② 柔らかさと温もりのある家 という事が、はっきりしました。
【7枚目の設計図】
私の望みを採り入れながら、設計図を描いてもらいました。
1つ1つの願いが「形」になっていきます。「家ってこうやって建てて良いんだ」と知りました。
建てている間は、職人さん達から直接話を伺う事も出来ました。
「モノ作りは、作る人が良い気分で作業出来たら良いモノが出来る」と思っている私は、
職人さん達を信頼出来て、安心していられました。
【そうだよ、私はこんな暮らしがしたかったんだよ】
今、「木の家」は温かいと実感しています。素木の床は、裸足でもやわらかいし。
冬の朝も、陽が入ると温かく、ストーブは余り必要なかった。
一日で一番多く目にする光景は、実は「家」なわけで、素木の色も雰囲気も、
自然なままでこその柔らかさがあり、落ち着きます。
ただの玉子焼きでも、手造りのお皿にのせて食べる時の、満たされた美味しさと同じ感じです。
時々、赤ちゃんのおしりみたいに温かでスベスベの床を触ってみたり、
木の裏を爪でガリガリやって、木の香を嗅いだりして遊んでます。
【家は、次なる自分のベースキャンプ】
リビングの素木の床は、陽のあたる所が少しだけ焼けて来て、良い色具合です。
10年後、20年後、この木がどうなって行くのか、とても楽しみです。
先日、井戸のポンプ小屋を作って持って来てくれた、トシちゃんという若い大工さんに、
「思い切って家建てて、良かったよ。何か良い事ありそうな気がするんだよ。」
と言ったら、彼曰く、「運気は自分で掴むモノだからァー」
ホント、そうだよねぇ・・・